はじめまして。HAHAANです。
・大阪大学 基礎工学部 システム科学科 機械科学コース
・高専 専攻科 機械システム工学専攻
への3年次編入試験を受験してきたので、体験記として残しておきます。
- 自己紹介とか成績とか
- 高専5年までの勉強
- 志望校決め
- 5年以降の勉強
- 専攻科入試(6月18日)
- 徳大編入試(6月22日)
- 阪大編入試(7月9日~10日)
- あとがき
- おすすめの参考書
- 逆にあまりおすすめできない参考書
自己紹介とか成績とか
書き出したらキリがないので簡単に書きます。
- 席次:40人中4番ぐらい。
- 得意科目:数学。
- 苦手科目:言語系全部。あとはなぜかいつも体育の点数がめっちゃ悪かった。
- 部活:写真部。
- 勉強スタンス:やるときはやる。遊ぶときは思いっきり遊ぶ。
- TOEIC:2022年9月に530点。 以降伸びず~。
- 英検:高専3年の時に2級取得。
- 名前の由来:とりあえずゲームのアカウント名と同じでいいやと思い登録したら二度と編集できなかったから。
まあこれぐらいで充分でしょう。さっさと本題に行きます。
高専5年までの勉強
2年以前
入学当初から、大学への憧れで編入を視野に入れていたので2年から3年に上がる春休み中に
- 編入数学入門
を解きました。学校では数学でさえ白チャート(一番簡単なチャート式問題集)を使っていて危機感を覚えたからです。微分の範囲だけはなんとなく理解してましたが、ベクトルなどの範囲で苦労した覚えがあります。時間割の体育の次のコマがベクトルなどを扱う数学の授業で半分ぐらい寝てたのもよくなかったのだと思います。
3年
前期
2年から3年に上がる春休み明けに緊急事態宣言で、3カ月弱の間自宅待機を余儀なくされました。個人的にはGYA〇!とかでも見て時間つぶせばいいやと思ったのですが、毎日見ていると1週間も経たずに興味のありそうな映画やらアニメは見尽してしまいました。この間、一切勉強しなかったのもあって勉強しないことへの罪悪感を感じ
を3周ぐらいしました。1章以外すべて初見でしたが、登校再開になる頃までには大体理解していたと思います。
夏休み
続いて、
- 編入数学徹底研究
を夏休み中に2周ぐらいしました。流石に、像やら核そして固有値とはなんぞ…となりました。さらに応用数学の分野(フーリエ・ラプラス・ベクトル解析・複素解析)は何言ってんだこいつレベルでさっぱりでした。でも諦めが悪いので、ネットで調べたりして地道に勉強してました。また、波動方程式や拡散方程式といったものともこの時期のネット勉強で知りました。
後期
後期は、
- 編入数学過去問特訓
の微積の範囲のC問を解いたり、シュレディンガー方程式を解いてる講義ノートを見つけたのでそれを地道に計算したり、電気電子工学で出てきた「E=mc^2」という式はなぜ微積の形をしてないのかといった疑問から特殊相対性理論に関して調べたりしました。授業中に先生方が「これはこういうものだがら~」的な説明があると明らかにしたくなる性格が暴走した期間でした。
3~4年の春休み
春休みは怠けました。雨じゃなかったら川に写真を撮りに行くという生活を1カ月弱してました。雨の日も筋肉痛で動けなかったりしたので、この期間はマジで何もしてません。TOEIC対策でもしとけばなぁ…。
4年
前期
過去問特訓C問を周回しつつ、6月頃にTOEICを受けました。確か420点ぐらいだったと思います。TOEIC対策について書かれたサイトで「2回連続で受けたら50点上がる」という文言があったので鵜呑みにし、なにもせずに受けたところ300点台に下がりました。何してんだ自分。。
また、この頃にとある授業で「熱拡散方程式」を解いてこんな感じになったっていうスライドを作ったところ先生方からもポカンとした反応をいただいたので本気で大学編入してみたいと思いました。
夏休み
過去問特訓C問を周回しつつ、
- DUO3.0
という単語帳を始めました。さらに
- 極めろ!リーディング解答力みたいな本
を調子に乗って解きました。「3年次に数学で無理が通ったから英語も同じようにハイレベルなもの使えばなんとかなるっしょ」というノリで選びましたが400点台の人が800点対策の本をやってもほとんど伸びませんでした。TOEICだけは自分の実力にあった本を選んだ方がいいと思います。めちゃくちゃ時間かけた割に、9月に受けたTOEICで530点を取るに留まりました。まさかこれよりいいスコアが今後取れないとは…。
また、この時期に阪大基礎工の過去問を入手したり東工大の数学の過去問を解いたりしました。ミスが多い自分にとっては東工大の問題を時間内に正確に計算するのはキツイなぁという印象でした。
後期
相変わらず過去問特訓C問を周回しつつ、先輩方の編入体験談を読み漁り自分のTOEICのスコアのやばさを知りました。この頃からDUO3.0を毎日1周音読または静読してました。ですが、TOEICは伸びませんでした。(11月にIPを、3月にモノホンを受験)
自分でも驚くほどの圧倒的語学センスのNASA。
またこの頃、
- 一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する
という本を10日ぐらいかけて読みました。個人的には前半のテンソル代数が材料力学やら流体力学とつながるという興味から手に取った本ですが、読んでよかったと思います。まあ、受験生的には良くない行動なんだと思いますが、いい気分転換になりました。編入勉強では相変わらず過去問特訓C問を周回しながら、ようやく
- 細野真宏の確率が本当によくわかる本
に手を付けました。3周もする必要はない気がしますが、編入試験までにそれぐらいしたと思います。
4年~5年の春休み
さすがに過去問特訓C問だけでいいのかという疑問が生まれたのでA問、B問を解きました。簡単でした。ついでに、専門科目の勉強と英語(TOEIC以外)の勉強をスタートさせました。とはいえ、機械専門は学校で使っている参考書以外に持ってなかったのでとりあえずその復習を兼ねて
- 材料力学
- 例題でわかる工業熱力学
- 演習水力学
の3冊を1周しました。出題範囲内を全部1周した後基礎工の過去問を見てみたのですが、さっぱり分からなかったので割と絶望しました。このままだと合格できる訳がないと思い詰めた私は、春休み終わり頃に専攻科推薦にして大学院でリベンジすることを考えましたが、
- これまでやってきた編入数学がすべて無駄になるのでは
- 院試からだと興味ある分野の研究室に行けないのではないか
- とりあえず、勉強しないと罪悪感半端ない(勉強の習慣化の副作用)
ってのが理由で必死に勉強することにしました。
4年後期になって痛感したセンスの欠片もない英語は
- DUO3.0:毎日1周
- 速読英単語 必修編:時間のある時に読む
- 英作文のトレーニング 必修編:2周ぐらい
- 英語長文問題精講:半周ぐらい
みたいな感じで春休みはTOEICを諦め、本番に向けた勉強をしました。長文問題精講は4年次から個別指導塾で学習していたものの、自分で読んだことは皆無だったのでとりあえず読むことにしました。難しいですが、構文理解などにはかなり向いてる気がします。
志望校決め
春休みまでに志望校決めも並行して考えていました。2番以内に入れれば九州大学工学部推薦が取れるということで、4年次は割と学校の定期テストを頑張ったのですが最終成績は4番でした。つら。
ここで、2年次編入からの第2外国語再履修は絶対に嫌だったので一般試験で受けられる3年次編入で最難関に近いであろう阪大基礎工を第1志望にしました。ただし、基礎工の中でも
- 数理科学コース
- 機械科学コース
のどちらにするかで悩みました。ここで、私は前述した一般相対性理論の本の中で「2次元空間内に住む住民がいたとして曲率テンソルを計算しても0にならなかったとする。この時、3次元空間内に住む住民は原因がある曲面の存在によるものだとすぐわかり2次元の住民は次元が低いなと嗤う(要約済)」といった内容が出てきたのを思い出しました。次元を情報と読み替えれば、「高専内で数学が出来るからといって数学的センスがあるわけではない。専門的なところに移籍すれば再び機械あるいは物理に飢えるのではないか。」という問いにできると考えました。この時、自分は明確な答えを持ち合わせていなかったので第1希望を機械科学コースにすることにしました。併願先の徳島大学で応用理数コースにしたのはこうした背景が理由でした。(基礎工がダメだったらまた悩むつもりだった。)
5年以降の勉強
4月に初めに研究室の先生つながりで、先輩を紹介して頂きました。その先輩から
- 演習で学ぶ 流体の力学 入門
- 基礎演習 機械振動学
- 熱・統計力学演習
をやるといいと言うのを聞いたのでそれぞれ2~3周しました。さらに英語が壊滅的なのは身に染みて分かっていたので、3年までお世話になった先生に頼んで解いた過去問を添削していただけるようにお願いしました。4月~5月頃はこの専門科目の3冊に加えて
- 基礎英文解釈の技術100
- 阪大の英語20ヵ年(英文和訳の部分のみ)
- DUO3.0:毎日1周
- 英作文のトレーニング 必修編
を回してました。速読英単語は残念ながら回す時間と体力がほとんどなかったです。
そのあと、GW頃から阪大基礎工の数学や専門の過去問を解き始めました。当時の感触としては
英語:絶望的
数学:まあ解ける
専門:頑張れば解けそう
みたいな感じでした。正直、専門科目は数学レベルに仕上げるには時間が足りなかったので先輩方が残して下さった解答などをみながら勉強する部分も多かった気がします。
また、数学に関してはもっと極めたかったので友達から
- 大学編入のための数学問題集
を借りてC問だけしました。
6月頃からは専攻科の過去問や徳大の過去問を解きました。専攻科の試験科目は数学と専門科目だけなのですが、簡単な問題を大量に出すTOEICみたいな傾向で苦手な形式だったので3年分ぐらい解きました。徳大の応用理数コースの試験科目は数学と面接だけで、問題も毎年捨て問1つを除いて簡単でした。そして問題の過去問特訓B~C問クラスだと思われる捨て問は、時間をかけて考えれば解ける問題が多い印象で、当日数学10割を目標にしていました。
また徳大の編入試が終わった後はひたすら阪大基礎工の過去問を周回しました。試験1週間前は、実習以外の授業を休み当日の時間割で試験を解く練習をしました。この練習で当日の昼に何を食べるかや、お茶をどれぐらい飲むといいかなどを調整していきました。私はお腹を下しやすい体質なので、この練習は本当に役に立ったと思います。さらに基礎工の編入試験の場合、数学の時間が11時~13時とかなりお腹がすく時間なので一度は練習しとくといいんじゃないかなと思います。詳しい時間割は募集要項でも参考にしてください。
そして大問題の英語は、英文和訳だけ少しマシになった気がしたのでここに僅かな希望を感じ
- 世界一わかりやすい阪大の英語合格講座
を演習感覚で解いてました。続いて、本番での流れを紹介していきます。
専攻科入試(6月18日)
数学(90分)
いつもは、70分ほどかけて解いていたのが過集中で40分ほどで解き終わりました。特に面白い問題もなかった印象でした。
専門(120分)
材力がいつもは出さない「ねじり」を出してきました。無事死亡。さらに、荷重Pと等分布荷重wが逆方向に加わるBMD、SFDの問題にも関わらずどちらが大きいか記述がなく焦り散らかしました。読み飛ばしてたのかもしれませんが、条件分岐でたくさん書かせる問題だったのかもしれません。
流力と熱力は相変わらず簡単でした。
結果は550点満点中457点で合格でした。(おそらく材力が相当悲惨だった。)英検2級で英語の点数換算をしているので実質530点満点なのですが、思ったより低かった印象でした。過去問周回では「今年初めて出す分野」への対応力が身につかないので、時間があればやはり教科書もやるべきなんだなと感じました。
徳大編入試(6月22日)
数学(120分)
相変わらず捨て問以外は45分ほどで解きました。主な構成は
の4題で、今年もこうだったと思います。残りの75分を捨て問(単位行列Eと行列Aのk乗を1からnまでの和を最後に整数nで割ったものを足すみたいな問題)に割り当て、ケーリーハミルトンの定理を応用した上で逆行列をうまい具合に作ることで解けることが分かりました。合ってるかは知らないけど楽しかった。出来は9割~10割
英語
TOEIC530点を提出。
面接
- 志望動機。
- 高専で学んだ中で何が面白かったか。
- ここでの実験は機械工学実験とは違うものだと思われるが大丈夫か。
- 徳大の研究でどこが面白そうか。
- 卒業後の進路はどうするのか。
みたいな感じでした。基礎工よりはぐいぐい来たイメージ。(面接が初めてだったのもあるかもしれないが)面接対策をろくにしてなかったので、前日に友達に「ちょっと面接官してくれないか」と頼み込んで割と遅くまでしてました。忙しい中付き合ってくれた友達にマジ感謝。。
結果は基礎工の結果発表より遅く、落ちてたら「徳大はマジでTOEIC重要」って書けたのですが、無事に合格を頂いたのでこの結論には至れませんでした。徳大を第1志望で受ける人は推薦があるのでそちらを受けると思われますが、ペーパーを受けるならば徹底研究ぐらいまではやっておいた方がいいと思います。
阪大編入試(7月9日~10日)
1日目(7月9日)
英語(90分)
大問1
- ドローンの英文和訳
大問2
- 人類みんな怠惰らしい~っていう長文
大問3
- コロナでのオンラインに関する英作
正直何割取れたかもわかりません。ただ、添削して下さった先生曰く「90分という時間内に解くために焦りすぎて英文構造解釈を疎かにする傾向がある」と教えていただいたので英文和訳だけはかなり慎重にしました。まあ来年からTOEICになるようなので、この問題を読む人は今後いないでしょう~。
念のために、阪大基礎工からの発表リンクを張っておきます。
大阪大学基礎工学部編入学試験における 英語外部試験の利用について(通知)
数学(120分)
大問1
大問2
大問3
- 条件付き確率(?)の問題。∑がかなり多用される不等式で、ゼータ級数の収束条件を使うことで最終問題の(4-b)以外は解けた。まあかなり難しい問題。
総じて出来は9割ぐらいだと思います。かなり難しい年だったんじゃないかなと個人的には思います。
機械専門科目(120分)
大問1:材料力学
- BMD、SFDを2回書かせた上、1.2^4の計算とかさせてくる鬼。(7)だけ飛ばした。出来は8割ぐらい。
大問2:流体力学
- トリチェリの定理の水面が動く版。(1)と(2)の次元解析以外式変形がうまくいかず、ろくに解けなかった。出来は2割ぐらい。
大問3:機械力学
- 教科書に載ってるレベルの問題。出来は多分10割。
大問4:熱力学
- 前半はカルノーサイクルの易しい問題。後半は中間熱源を取り入れてどうちゃらするという問題。不等式は無理くり示した気がするが出来た気がしない。出来は5~6割。
専門科目が終わった後はマジで詰んだと思っていました。帰り道に知り合った他高専の方と「阪大工学部受けることになりそうやな」と話してたぐらい。最も、身体的にも精神的にかなり限界だったのであと1ヵ月も編入勉強を続けられたかどうか怪しかったですが…。
2日目(7月10日)
面接
- 受験番号と名前。
- 志望理由。
- テストの出来について。
- 専門科目でどの科目が好きか。
- 併願大学はどこか。すべて合格した場合どこに進学するつもりなのか。
- 部活の活動について。
という流れでした。正直、思ったより専門が出来なかったので実力足らずで落ちたものだと思っていましたが、受験票の返却時に「受験票を大切にしてください」という風に言われなおさら混乱しました。(この文言は、阪大基礎工編入試において合格していることを示す魔法の言葉とされている。)なので7月8日と9日の晩はよく眠れたにも関わらず、合格発表前日の13日の晩は寝れなかったです。(感覚的には落ちてるが、流れ的には受かってそうでどっちなのか考え出したら寝れなかった。)
翌日の発表で無事合格を頂きました。
あとがき
まずは、ここまで時間をかけて読んで下さりありがとうございました。もう少しだけ書いてこの記事を終えたいと思います。
まずは、現4年生の方々。4年生でどう勉強するかは後々かなり重要になってきます。私は伸びないTOEIC対策と過去問特訓に費やしましたが、「この時期にしっかりTOEICの点数が取れていれば…」と後の4年~5年の春休み頃に後悔しました。適切な参考書を選び、しっかりと勉強してください。春休みから仕上げられる科目はそこまで多くありません。私は春休み以降を英語と専門科目に力を注ぐことにしましたが、「英語が仕上がっていて物理と専門科目に力を注ぐことが出来ればどれほど併願大学の選択肢が広がったのだろうか」と記事を書きながら思います。例えば、京都工芸繊維大学や神戸大学工学部、岡山大学工学部などでは物理も試験科目です(英語はTOEIC)(さすがにこの記事を毎年更新するわけではないので募集要項をみて随時確認してください。)。もちろんどの大学も過去問を解いて傾向を見る必要があると思うので、いたずらに受験大学を増やすのは得策ではないと思いますが、春休み時点で現実的な進学先の選択肢が多いとかなり有利な気がします。4年生の時は受験する時の自分をなかなか想像できないと思うので、春休みに向けて勉強の習慣化を含めてTOEICや数学を中心に頑張ってみてください。ちなみに基礎工の数学の配点は150点満点らしいです。(下記のリンク先参照)
続いて、現5年生の方々。おそらくこの記事を読む方は、私の友人か新5年生の春から夏頃の方だと思います。前者はほっておくとして、春頃までには志望校を絶対に決めておいてください。バトロワゲーで例えると最終安置があなたが目標とする大学の試験です。最初っから最終安置が分かるチートが存在するならばかなり有利に立ち回れるのと同じように、志望校を早くから決めておくことも今後の立ち回りを有利にします。確かに勉強をしておくことも重要ですがこれは1vs1で正面から戦う時に勝てる確率を上げるものです。ゲームで勝つにはこれだけでは不十分です。(もちろん重要な要素ですが。)
また、この時期は自分の実力がどのレベルなのかわからない点でも不安になる頃です。大学受験の時のような世の中の受験生の大半が受ける模試のようなものは存在しません。ですから高望みしたり、過小評価したりするものですがこれに苦しむようであれば大丈夫です。なぜならば、自分を客観視出来ているからです。残りの期間を有効に使いつつ体調に気を付けて頑張ってください。
そしてこの記事の読者の中でも少数派であろう、現1、2、3年生の方々。これを読んでいるだけでも超優秀です。長期休みに数学や英語をしておくと4年生になってから有利になると思います。ただし、4、5年生になると趣味を制限する羽目になるので思いっきり遊ぶことも重要です。しかし、大学によっては調査書点としてこの時期の成績が反映されることがあります。ですから、編入勉強はせずとも学校の成績は取っておくといいんじゃないかなと思います。
もしかしたら読んでいるかもしれない、先輩方。この記事を書いていて私、HAHAANは痛感しました。編入体験談を書くのめちゃくちゃ時間かかるし労力がえぐいってことを。私は今夏休みなのですが、学校に提出する受験報告書ですら詰まりながら書いている次第であります。ですが、受験生時代に「編入数学過去問特訓」を買うきっかけやどうしようもなく不安になった時にそれぞれの体験談に書かれている温かい励ましの言葉などで元気をもらい、大変助けられました。今度は自分の記事がこうなることを夢見て頑張って書き残そうと思います。温かい体験談を残して下さりありがとうございました。
また、投稿にあたりこの記事の下書きについて、感想や訂正すべき点を私に詳しく教えてくださった方々にもこの場にて感謝申し上げます。
最後に、英語が苦手な方々へ。私は高専入試(専攻科ではない)の時に長文問題をまるまる捨てていた人です。入学した後の授業で60点以下が欠点と聞いてかなり焦ったのを今でも覚えています。(これがきっかけで個別指導塾に入ったレベル。。)1年次は欠点回避で万々歳だった私ですが、そこから割と真面目に授業を受けたりして80点ぐらいは取れるようになりました。でもやはり一番成長を実感したのは4年後期頃に自分で勉強するようになってからです。難関大の編入試験を突破するには数学と専門だけで英語を完璧にカバーできるか怪しいところがあります。もし、中学の頃から英語が苦手で学校指定の教科書以外読んだことも触ったこともないのであればまずは単語帳を買って毎日読んでみてください。成長速度が遅いにしてもマイナスに作用することはないはずです。この生活を3カ月ぐらい続ければ、英語に対する抵抗感は自然と和らいでいると思います。
また、編入に向けた質問や相談等がありましたら、コメントあるいはX(旧Twitter) @HAHAAN48のDMを開放していますのでそちらまでどうぞ。対応できる範囲で対応させていただきます。
おすすめの参考書
この記事の一番最後に個人的におすすめできる参考書とあんまりおすすめできない参考書を理由をつけて列挙しておきます。
- 編入数学過去問特訓
編入試験を受験する時の思考力がかなり身につく本。C問はぜひ挑戦してみて欲しい。数学が苦手…という方はまずはA問から。高専入試の時にお世話になった塾の先生の言葉「数学を制するものは受験を制する」は割と本当だと思うので、頑張ってみてください。
- 編入数学徹底研究
編入試験の問題を解く基礎を作る本。例題が多く、解説が分かりやすい。4年前期ぐらいまでにやるのはおすすめできるが、4年~5年の春休みにするには物足りないかなぁという本。
- 細野真宏の確率が本当によくわかる本
確率は日本語がややこしいのでそのトレーニングには有用。でも問題自体は簡単なのが多いから、近年の阪大基礎工編入試を解くには別の本(ハッと目覚める確率など)がいいかも。確率の基礎固めとしておすすめ。あとはくまのイラストがかわいい。
- 演習で学ぶ 流体の力学 入門
流体力学はコレを極めればなんとかなる。今年の問題はここに載ってなかったが、多くの年の問題はここの問題の派生だったりする。たまに答えがミスしている部分もあるが、個人的にはかなりおすすめ。
- 基礎演習 機械振動学
なんといっても圧倒的例題量の多さ。機械力学に関してはこれ1冊で充分だと思う。
- 英語長文問題精講
英語が苦手でも読んで損はない本。でも難しい。個人的には好きな本だけど、来年からTOEICらしいのでやってもあんまり意味ないかも。
- DUO3.0
単語帳として優秀。560フレーズをほぼ暗唱すれば、割となんとかなる。ただし、長文を読む力は身に付かないので要注意。
- 速読英単語
英単語帳というより、速読用として使っていた。DUOだけではなかなか身に付けられない長文の速読スピードアップとして優秀。多分。
逆にあまりおすすめできない参考書
- 例題でわかる工業熱力学
申し訳ないけど、あまりお勧めできない。有効エネルギーの問題が最近出てくることが多いにも関わらず、例題が良くない。さらに自由エネルギーに関する記述も薄い。時間があれば他の参考書を探していたと思う。熱力の基礎固めにはいいのかもしれないけど、この本をやっても編入試験は解けないんじゃないかなという印象。