阪大基礎工編入記(続編)

お久しぶりです。HAHAANです。

阪大基礎工に3年次編入してほぼ1年が経過しましたので、どんな感じだったのか書いておこうと思います。また、高専からの編入に関する具体的な内容は以下の記事を参考にしてください。

hahaan.hateblo.jp

今回の記事の目次です。編入してからの内容がメインですね。

まあ、久しぶりの更新ですので内容がグダグダするかもしれません。ご了承ください。

編入後の流れ

まず、2023年に基礎工学部 システム科学科 機械科学コース(略称シス科機械)に編入した私の4月はじめの出来事を軽く書いときます。

 

4月6日:おそらく初の登校日?

  • 編入学生対象に書類の配布がある。いろいろ重要な書類があった気もするけど、「単位認定試験」に関するものがかなり重要。機械力学に関しては認定してもららいました。また、私たちの代から編入試験の出来に関わらず編入生は全員同じ科目の単位認定試験が課されるようです。

4月7日:熱工学A 単位認定試験 

4月11日:設計工学 単位認定試験

4月12日:流体工学A 単位認定試験

4月13日:材料力学A 単位認定試験

※単位認定試験なんてシス科機械ぐらいしか聞きません。ほかの学科、コースに編入するぜ!!という方々は春休み満喫してください。

 

こんな感じで超ハードスケジュールでした。通知の翌日にある単位認定試験ですが、決して簡単ではありません。試験問題の多くは前年度2年生の科目の期末試験がベースとなっているようですので、以下のバグが発生します。

「持ち込み可の範囲の試験を単位認定試験では持ち込み不可で実施する」

なので、一部科目の難易度がかなりおかしいのですが、例年試験を受ければなんとかなるっぽいので安心しましょう。私は単位認定試験が前年度の期末試験ベースなのは知っていましたが、持ち込み関係は知りませんでした。なので、「数学ゴリゴリマッチョ軍団が阪大か...高専とはレベルが違うぜ...」と本気で思いましたね。さて、この単位認定試験の過去問などをどうやって入手するかですが、現状先輩からいただくしかないと思います。また、単位認定試験を全部落とすと習得単位数と開講科目の関係で4年生への進級ですらハードモードになってしまいます。

 これを避けるには事前にコンタクトを取る必要があると思います。もちろん、現3年生の方々もいろんな手を使って渡そうとしているのですが.....

2024年2月13日現在、来年度シス科機械の編入生の情報が皆無です。

というわけで......X(旧ツイッター)のDMを開放していますので読者の中に来年シス科機械に編入する方がいる場合はご連絡ください。過去問の整理などがつき次第お渡しします。

 Xアカウント→@HAHAAN48

 

 

 

編入後の時間割

 今回この時期にこの不定期ブログを更新した理由は察しの通り前述の「後輩に単位認定試験を渡すための連絡手段の確保」です。しかし、せっかくなのでその後の生活についても少しだけ書いておこうと思います。前期はこんな感じの時間割でした。

(春)と記載しているのが春学期開講科目で、(夏)が夏学期開講科目です。また、太字のところが必修科目です。私たちの代の場合は単位認定試験科目もすべて通ったのですが、もし不可となると、単位認定試験科目が必修であるがためにほかの選択必修科目よりも優先して履修する必要があります。開講される科目にも限りがあるため、落としすぎるとやばいようです。

 続いて後期の時間割です。

後期は必修が減りかなりコマ数は減りました。しかし、同時に基礎工が「ちょっとオンライン授業も対面授業にしてくね~^^」みたいな方針になっていき結果として前期と同じぐらい濃かったよなぁ...という感想です。あとは、バイトを始めたことですかね。あれ、前期と比べて後期ってこんなにコマ数少なかったんだとまとめていて思いました。

 

 前期、後期を通して言えることは期末試験周辺でとても忙しいことです。期末試験と同じ時期に期末レポート(激重)を課されることがあるのですが、締め切りによってはかなり忙しくなります。まあ高専を卒業していればなんとかなるのではないかなと思います。私は、3月ごろから下宿しているので高専の時とは環境が異なり、家事と勉強と趣味の時間配分に苦戦しましたが...。まあ一人暮らしについてはまた書きます。

 

 

受講科目について

 私たちの代では編入してすぐに先輩方と相談して受講科目を決めました。なぜならば、成績優秀者は院試の推薦がもらえるためです(過去問がいただけるか否かはかなり重要な問題)。あと数か月で院試だと思うと編入試からそんなに期間経ってなくね??と頭がバグりそうになりますが、夢じゃありません。現実です。院試関係は院試が終わってから書こうと思います。

しかし、代わりに成績(GPA)が下がった要因をいくつか書こうと思います。

  • 課題の提出

 高専では対面での提出が基本だったのですが、大学ではオンライン提出が基本のようで、提出ミスを2回ほどしました。この課題がなかなか重要視されていたらしく、成績が著しく下がりました。つらい~~~。

  • 小テストの日に限って寝坊

 一人暮らしを始めて10か月ほどたった1月に寝坊をかましました。あほです。よりによってその日が小テストでした。一人暮らしだからといって夜更かしはほどほどにしましょう。まあ、この事件がきっかけでテスト勉強に打ち込めたので自分にとっては起爆剤みたいなものだったのかもしれませんが....。

  • 環境の変化 

 実家ほど勉強に打ち込める場所はありません。ごはんが3食出てくる、洗濯もしなくていい、掃除もある程度されるという神環境に慣れていると一人暮らししたときになかなか苦労します。勉強しながら「今日のごはん何にしよう。バスタオルはあと何枚あるから次の洗濯は明日にしよう」などと考えていてはなかなか進みません。まあ、慣れてきたら何とかなりますが、初めは「なんでこんなに勉強進度が遅いのだ」と自分自身に腹立たしくなるものです。ほかにも、基礎工での初めての授業など真新しいことだらけなので、人によってはポテンシャルを開放することが難しくなるかもしれません。しかし、成長するときはたぶんこういう時なので頑張りましょう。

  • 夜更かし

 飲み会とかゲームとかで夜更かしすることが増えます。私は今日14時に起きてこの記事を書いていますが、これでも早起きしたなと思えるぐらいに生活リズムが狂ってます。はい。夜更かしはよくない。

 

まあ、ざっとこんな感じでしょうか。普通に生活していれば多分うまくいくと思う内容ばかりだと思います。後輩たちは私を反面教師として無事院試推薦に行ってほしいですね。ただ失敗ばかりではなかったです。阪大に編入したことで様々な視点を持つようになったと思います。具体的な分野でいえば

 超弾性体(ゴムや生体組織など)を解析する際のテンソル量の不変量を用いた微分や、弾塑性の構成則などを導く。個人的には面白かったが、編入生の中でも意見は半々。

 カノニカル分布を用いた理論で2原子分子の状態方程式やゴム(高分子)材料の温度特性などを理論的に導く。しかし、全体を通した俯瞰図を見るものであるから個別にはテンソルの概念が必要なんだろうなっと。

  • 有限要素法

 有限要素法も理論的に導きます。授業内容はめちゃくちゃいいのにテストが過去問と違う&難易度高すぎでかなりの人が受講をやめた。内容だけで見ればずっと手元に置いておきたいぐらいいい授業だった。

 

などが授業で学べました。テンソル以外の範囲は自分ではなかなか読まない範囲の内容だったのでよかったです。学びたい分野は人によると思いますが、私のような理論野郎の範囲もカバーしているので、機械系を学ぶにはかなりいい環境だと思います。まあ、理論自体はそこまでやらないんですけどね....。

 

さいごに

 まずは、現5年生の方々。編入試験お疲れさまでした。そして、合格おめでとうございます。非常に長い間、無慈悲にも課されていくレポートをこなしながらの受験勉強でへとへとでしょう。終わってすぐの夏休みはまず遊びましょう。勉強が習慣化していて勉強しなくていいのかと不安になりながら遊ぶのではなく、遊びつくすことが課題だと思います。私自身1日10時間ぐらいゲームしていましたから。しかし、シス科機械の方は春休みの後半には少し勉強しなくてはなりません。単位認定試験はかなり重要な試験で難易度も高いものもあるため、対策しておくといいでしょう。「こちとら編入試験直後でつかれてんだぞオイ」と思うのはわかります。ですが、なぜ今するのかという答えはその時に存在するだれも持ってません。答えは未来の自分が持っています。そしてその答えに近づく方法も既に様々な経験を通して分かっているはずです。その未来の自分が現実を見るためにも「あの時もっとこうしていれば…」と現実逃避する隙を与えないぐらい頑張ってみてください。私も現実逃避したくなりますが、ここが正念場という時にはこう思うことで乗り越えました。

 

 続いて、現4年生の方々。編入試験まで半年を切りすごく神経質な期間だと思います。この記事の初めに書いた「単位認定試験」なんてものは忘れましょう。はい。いいですね?。今は勉強を習慣化し、その習慣に沿って努力すべき時です。私はこの4年生から5年生の春に編入試験を目指す多くの人たちのリタイア(第一志望の一般試験からすこし難易度を落とした推薦入試に移行することをここでは指す)を見ました。私もリタイアしそうになりました。それは、編入試験があまりに怖かったからです。ならば、リタイアした先の未来を考えてください。逃げの1手か攻めの1手かわかってくるはずです。誰しも緊張します。逃げずに進むことは、逃げずに戦ったという自信に繋がります。私自身、私立中学を辞めた経験があります。それは逃げたからです。入試直前になって周りが言うままに志望校を落とし、それが逃げたという事実になりました。戦略ではありません。なぜならば、私自身は志望校を落としたくなかったからです。もちろん合格したときはうれしかったです。しかし、その喜びは約束された受験の合格という喜びよりこれで受験勉強から離れられる。ようやく趣味の工作に時間を費やせるという悲しい理由でした。その後の自分は残念ながら勉強や部活に打ち込むことができず、最終的にやめることとなりました。この記事の読者がこのような経験をしてほしくないというのは言うまでもありません。本当にあきらめていいのか、うそをついてないかを問える最後の時期が4年生から5年生に上がる春休みです。勉強するのはもちろんのこと、不安で勉強に手がつかなかった際にはもう一度自分の中の感情を整理してみるといいかもしれません。そして、志望校を変えるのが本当にしたいこと(例えば研究内容など)だとすれば受けてみるべきじゃないかと私は思います。なぜならば、編入試験では科目が違っても日程さえ違えば受験できるからです。そして矛盾するように思える願いですが、この記事の読者には合格そのものの喜びを味わってほしいと思います。

 

 もしかしてこの記事も読んでるかもしれない高専1~3年生の方々。編入試験を念頭に情報収集しているとすれば、めちゃくちゃ早いのでぜひ頑張ってください。しかし、高学年になるにつれて趣味を制限したりします。私も写真を撮りに行くことを制限して勉強していた時期があります。ですので、長期休みは思う存分遊んでください。そして、成績はある程度取っておくといいんじゃないかなっと思います。

 

 そして、編入の先輩方。過去問や履修登録などで大変お世話になっております。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。また、記事に関して追加した方がいい内容などありましたら飲み会などでこっそり教えてください。

 

 また、本記事の投稿にあたり事前に読んでいただいた数名の方々。お忙しい中ありがとうございました。

 

 最後に、大学編入試後ってどんなもんやと気になってご来訪いただいた親御さん。まずは、編入試験合格おめでとうごさいます。そして最後まで読んでいただきありがとうございます。前述の内容はお役に立てたかわかりませんが、ここで少しだけ意見を述べさせていただきます。それは、受験に要した努力量がデフォルトになるということです。それはつまり、一人暮らしをする際にどうしても無理が生じる可能性があるということです。どうかその際にはサポートをお願いしたいと思います。外者が大変失礼しました。ですが、私は両親のサポートがなかったらかなり厳しい結果となったように思います。サポートの形は様々ですがどうかよろしくお願いします。

 

質問などがあればXアカウント@HAHAAN48のDMまでご連絡ください。